日本の冬の風物詩、みかん。
結論から先に言うと、犬にもみかんを食べさせて大丈夫です!
今回はみかんの中でも日本で1番ポピュラーな"温州みかん"に焦点を当て、犬に与えるメリット、デメリットのほか、与える際の注意点、目安量などをご紹介します。
犬にみかんを与えるメリット

みかんのメリットと言えばまず思い浮かぶのが「ビタミンC」。
病原菌やウイルスに負けないよう体の抵抗力を上げるほか、コラーゲンの生成を助けるはたらきがあるので怪我やヤケドの治癒を早めることができます。
犬は基本このビタミンCを体内で作ることが出来るのですが、日々の運動量が多い子や留守番が長くストレスの溜まりがちな子、飼い主さんが喫煙者の場合はビタミンCを大量消費するので食べ物からも摂取する必要があります。
そして、みかんのオレンジ色を作っている色素「βクリプトキサンチン」は抗酸化作用が非常に強く、最近になってガンの発生を抑制する効果があることがわかってきました。他の食べ物から摂るよりもこの温州みかんから摂った方が60倍近く効果が得られるそうです。
また、みかんの外皮や白いスジには「ヘスペリジン」という成分含まれていて、アレルギーやアトピー性皮膚炎に効き目があると言われています。剥いてしまう方が大半かとおもいますが、健康のことを考えると一緒に食べたほうがいいですね。
他にも温州みかんにはカリウム、クエン酸、ペクチン、シネフリンなどが含まれているため、継続的に食べることで以下のような効果が期待できます。
- ダイエット効果
- 食欲増進
- 快便
- 高血圧の予防
- 毛細血管の強化
- 疲労の回復
犬に温州みかんを与える際の注意点、ポイント

適量をとる分には非常に栄養価も高く体に有効的にはたらくみかんですが、一方で体を冷やす作用があるので食べさせすぎは禁物です。下痢を引き起こす可能性があります。
また、みかんはそのままあげると消化不良を起こしやすい果物でもあります。種や外皮は取り除いて、中身はミキサーでジュース状にしてあげられればベストですね。
健康のことを考えれば薄皮や白いスジもあげたいところですが、便が緩くなったりそのまま出てくるようであれば次回からは取り除くなど愛犬の様子を見て工夫してください。
また、シロップ漬けにされたみかんの缶詰は犬の健康を害する恐れがあるため与えるのはやめておきましょう。
そしてどんな食べ物にも言えることですが、まれにアレルギーを起こすことがあるため、初めて与える際はごく少量から試してみてください。
良いみかんの選び方
最後に、甘くておいしいみかんの選び方をご紹介します。愛犬においしいみかんを食べさせてあげたい!という方は是非参考にしてください。
- オレンジ色が濃いもの
- 外皮のつぶつぶが細かいもの
- 持つと重みがあるもの
- ヘタが緑色で小さいもの
以上4つを覚えていれば甘いみかんに当たることができます。今後のみかん選びの参考になれば幸いです。